保育士として働いている方の中には、事務職に転職したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、保育士から事務職に転職するには、どのような資格が必要なのでしょうか?
また、その資格はどのようにして取得できるのでしょうか?
この記事では、保育士から事務職に転職する際に必要な資格と、その取得方法を7つご紹介します。
保育士から事務転職に使える資格1:簿記
簿記とは?
簿記とは、会計の基礎となる記帳の方法やルールを学ぶ資格です。
簡単にいうと会社の家計簿を書けるようになろうという資格です。
ただこの家計簿はいろんなルールの元に成り立っています。
そのルールを正しく理解することで経理業務はもしろんのこと、企業に関わるすべてで役に立つ資格です。
また将来フリーランスで働いてみたいなど少しでも思ったことがあるならとっておくべき資格の一つです。
簿記の資格は、日商簿記検定や全商簿記検定など、いくつかの種類がありますが資格を求められる際はどちらかに限定されることは少ないです。
簿記の資格は、レベルによって難易度が異なりますが、基礎編である3級から始めるのがおすすめです。
2級から目指せなくはないですがよほど基礎知識がない限り勉強するのも嫌になるくらいなので3級から順番に取るのをおすすめします。
転職の際、資格必須の求人は2級を求められることがほとんどですが簿記3級を持っていると書類選考の際に印象がグッとよくなるのでおすすめです!
簿記の資格を取るには?
簿記は年3回開催される会場での試験を受け合格すると取得することができます。
それに加えて現在では商工会議所主催のネット試験も取り入れられています。
ネット試験はパソコン教室などで随時行われていますのでこちらで近くの会場を探してみてくださいね。
\商工会議所ネット試験会場はこちら/
https://links.kentei.ne.jp/organization/
また、資格取得へ向けての勉強方法は、通学・通信・独学などがあります。
簿記3級であれば独学でも参考書や問題集を使って取得は可能です。
2級以降や3級でも1人でやりきれるか不安、、、というかたは通信教育を検討するのも一つの手です。
最近の通信教育はスマホで講義動画見れるのでスキマ時間に勉強もできますね!
保育士から事務転職に使える資格2:秘書検定
秘書検定とは?
秘書検定とは、秘書として必要な知識や技能を測る資格です。
こう書くと秘書にはならないし必要ないのでは?と思いますが秘書検定はビジネスマナーにあたります。
秘書検定は、日本秘書協会が主催するもので、1級から3級までのレベルがあります。
保育業界から一般企業への転職で心配になるビジネスマナー。
級によりますが、他の資格に比べて取りやすい資格です。
資格を取らなくても目を通すのもありですし、資格をとって実績にするのも⭕️
一つ、資格が取れれば勉強するやる気にも自信にもなるのではじめての資格におすすめです。
ただ、秘書検定の内容は実際、ここまでしなくても、、、という内容もあり、勉強して一般企業で働けるのかなと不安になる必要はありません。
実践するというより知識として持ってく感じがいいかもです!
秘書検定をとるには?
秘書検定の試験は年3回実施されているのでこの時間に合格すれば資格がとれます。
こちらは簿記のようにネットでの試験はおこなわれていないようです。
準1級からは実技もあるのでその関係かもしれませんね😅
秘書検定に向けての勉強は、通信教育やスクール、独学などで可能です。
本もたくさん出ているので独学でも取得可能です。
保育士から事務転職に使える資格3:MOS
MOS(Microsoft Office Specialist)とは?
MOSとはMicrosoft Office Specialistの略でExcelやWordがどのくらい使えるかの証明になる資格です。
事務職とは切っても切れないといっても過言でないExcelやWord。
使えるのが当たり前なのでパソコンが苦手という方はぜひExcel・Wordの操作方法学ぶのと一緒に資格取得も目指してみてください。
MOSにはWord・Excel・Accessなどの科目が分かれており、それぞれに一般レベルと上級レベル(エキスパート)があります。
パソコンに自信がある方はエキスパート、苦手という方は一般レベルから取得をおすすめします。
正直、事務の経験があればそれだけでパソコンは大丈夫であろうと思われるので転職の際にそこまで重要だとはないと思います。
でも保育士さんから事務職に転職のように未経験の場合は資格があることで企業としては安心材料になるのでとっておくといいでしょう。
ただデメリットとしては他の資格は5000円ほどで受験できるのに対してMOSは1科目10000円ほどと少し高額になっています。。。
ただ、企業によっては資格を持っていることで資格手当として毎月の給与に上乗せしてくれるところも!
受験料が高いので1回で合格したい資格ですね!
MOS(Microsoft Office Specialist)をとるには?
MOSの試験はMicrosoftの認定した試験センターで随時行われています。
Microsoftの認定というと限定されていそうですが近くのパソコン教室などで実施されており、他の資格に比べて場所も日時も選びやすく、気軽に受験できます。
試験は試験場所のパソコンを使って操作する方式で即日で試験結果が出るので何度も足を運ぶ必要もありません。
MOSの勉強では、まずマイクロソフトの公式テキストやオンライン学習コンテンツを活用するのがおすすめです。
また、過去問題集やサンプル問題を解きながら、実際の試験に慣れることも大切です。
注意してほしいのがバージョンの確認です。
勉強は自宅のパソコンでされることがほとんどだと思いますので勉強を始める前に自宅のパソコンのofficeのバージョンを確認してください。
現在、試験が行われているのはOffice365、2019、2016です。
このバージョンより古い場合は新しいバージョンのソフトを購入するかoffice365をダウンロードしてください。
ちなみにおすすめはMicrosoft365。
Microsoft365はExcelもWordもofficeのソフトすべて含んだサブスクリプション版です。
今なら1ヶ月無料でお試しできるので1ヶ月集中して勉強し資格取得したら無料で勉強できちゃいます。
1ヶ月ではちょっと、、、という方はネットでダウンロード版を購入がお得です。
保育士から事務転職に使える資格4:ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定とは?
ビジネス実務法務検定とは、企業などで必要とされるビジネスの基礎知識と法務知識についての資格です。
この資格を取得することで、企業で通用する実践的な知識を身につけることができます。
簿記、マーケティング、経営など企業活動の基礎となることを幅広く知ることができます。
どうしても保育業界と一般企業とでは経営の体質が違うので嫌煙されがちですがこの資格を持っていればしっかり企業のこと勉強しているんだなぁと好印象を持ってもらいやすいです。
また、法務の知識も問われるので契約書の読み方、労務管理など総務や人事などの管理部系のお仕事に直結する部分もあります。
企業で通用する実践的な知識が得られるため、この資格を取得することで事務職への大きな武器になるのでぜひ挑戦してみてください。
ビジネス実務法務検定をとるには?
ビジネス実務法務検定の試験は、年2回(6月と11月)、全国の試験会場で行われています。
この資格取得に向けた勉強方法としては、独学でテキストと問題集を使って勉強するのが一般的です。
とはいえ、これまで保育士をしている中では出会うことが少なかったものばかりなのでいざ取ろうと思うと中々勉強が進まない可能性も。
そんなときは通信講座がおすすめ!動画で解説してくれるので概要を理解した上でテキストでの復習で身につきやすいですよ。
保育士から事務転職に使える資格5:衛生管理者
衛生管理者とは?
衛生管理者の資格とは、事業所の衛生管理を適切に行うために必要な知識と技能に関する国家資格です。
衛生管理者は、作業環境の改善、健康管理、hazard(危害)の予防など、労働者の健康と安全を守る重要な役割を担っています。
簡単にいうと従業員が働いてる職場環境や労働環境が問題ないかをチェックできるという資格です。
体のことだと職場の温度湿度が適切かなどが試験内容に出てくるので常に保育士の安全に気をつけている保育士さんにはピッタリの資格です。
多くが人事や総務の方が持っている資格ですが会社の規模によっては営業事務やその他の職種でも必要になってきます。
従業員が50人以上の場合、衛生管理者の資格を持った人が必ず必要と労働基準法で決められいるのですが資格を持っている人が少なく、資格をもっているとアピールできます。
大きな企業で働きたいという方はとっておいても損はないですよ!
衛生管理者をとるには?
衛生管理者には第一種と第二種の2種類あり、第二種のほうが難易度が低めです。
試験は月に2〜4回ほど随時、全国で行われております。
試験内容は筆記のみで第二種合格者が第一種をとる際には一部免除があるので出題範囲の少ない第二種から目指してもいいでしょう。
衛生管理者の資格取得に向けた勉強方法としてはこちらもテキストを使っての独学でも対応可能な資格です。
他にも通信教育もあるので本での勉強が苦手な方は通信教育もおすすめです。
比較的、短い勉強時間でとれる国家資格の一つなのでぜひチャレンジしてみてください。
国家資格が取れるとモチベーションあがりますよね!
保育士から事務転職に使える資格6:ファイナンシャルプランニング技能検定
ファイナンシャルプランニング技能検定とは?
ファイナンシャルプランニング技能検定とは、いわゆるFP技能検定と呼ばれる資格です。
FP技能検定とはライフプランや資産運用、税金などお金に関する知識を問われる資格のこと。
この資格が直接、事務の応募の際に必須事項になっていることはあまりないですが3級を持っているだけでもお金に関する基礎知識があると見てもらえ、保険や銀行事務、人事関係などで有利になってくることも。
保険や税金に関することなので勉強すると日々の生活で少しお得になることも🉐
これまで年末調整のときに調べまくっただとか税金を少しでも安くするために調べたことがあるという人は取り掛かりやすい資格です。
プライベートでも役に立つ資格なので一石二鳥ですね!
ファイナンシャルプランナーをとるには?
ファイナンシャルプランニング技能検定は「日本FP協会」ときんざいと呼ばれる「金融財政事情研究会」の2団体が試験を実施しています。
この2団体の大きな違いは実技の試験内容です。
きんざいの方は銀行・保険会社などの金融機関での業務に近い内容となっており、受験者も会社からの申し込みが多いようです。
合格率を見てみると少しきんざいのほうが低いのですが、会社での受験で実技試験の内容の指定がある場合もあり、苦手な分野での受験している人もいるためのようです。
個人で受ける場合は少し勉強をしてみて自分が理解しやすい分野を選択してみるのがいいでしょう。
FPには3級から1級までありますが2級以上は資格や実務経験などの条件があるのでまずは3級の取得から目指してみてください。
勉強方法は参考書と問題集を使っての独学でも取得可能です。
こちらも通信教育もあるので自分では勉強が進まないという方はそちらも利用してみてくださいね!
また通信教育や養成校などでは実務経験を積める研修プログラムを行っているところもあるようで銀行や証券会社などを目指してみたいという方にはおすすめです。
保育士から事務転職につかえる資格7:ITパスポート
ITパスポートとは?
ITパスポートは、IT系の資格の中で1番、基礎的な資格でこちらも国家資格になります。
ITというとMOSも浮かんできますがMOSはExcelやWordなどのアプリケーションを使えるかどうかの資格に対して、ITパスポートはサーバーやネットワークセキュリティ、経営戦略、マネージメントなど多岐に渡ります。
会社の経営に大きく関わる内容でこれを勉強するのはパソコンが苦手な方にはハードルが高いかもしれません。
ただ事務職でもこの資格を持っている人は少なく、周りと差を付けることができます。
特にIT系の会社への転職を希望するのであれば持っておきたい資格の一つです。
難しい資格ですが勉強することで
ITリテラシーが高い、貴重な人材になれますよ!
ITパスポートをとるには?
ITパスポート試験は、地域によって異なりますが、年間を通して頻繁に行われているので、受験機会は多くあります。
この試験に合格するための勉強方法としては、参考書を使って独学でも取得可能です。
ただ、先ほどもいいましたがパソコン苦手な方にはなかなかハードルが高い内容なので勉強時間はかかってきます。
試験の勉強には少し手間がかかりますが、それ以上のメリットがあります。
事務職への転職を検討している保育士の方は、ぜひITパスポートの取得を目指してみてください。
まとめ
この記事では、保育士から事務職に転職する際に有利な資格と、その取得方法を7つご紹介しました。
保育士から事務職に転職するには、資格が必須ではないものの、資格をとって周りと差をつけちゃいましょう!
これらの資格は、独学で費用をかけずに取得も可能です。
ただ、複数の資格を取るとかなるとテキスト代などで意外と費用がかかりますよね。
そこでおすすめなのはサブスクタイプのオンラインスクール。
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学習管理機能もあってどれだけ進んだかも見れるのでやる気が続きやすいですよ
保育士から事務職に転職したい方は、ぜひ参考にしてみてください。